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2015年3月10日 (火)

1999年以前に見た方も、是非またダヴィンチの最後の晩餐を見てください。

仕事の関係で、先週2回もこの大作を見ることができました。

Cenacolo_vinciano
最初にこの絵を私が見たのは、1992年のこと。
当時は修復中でしたが、来る人誰もがこの部屋に入ることができ、写真も撮れました。
ただ、フラッシュなしでという条件にもかかわらず、どうしても炊いてしまう人が、ちらほらいたのは事実です。
と、それも修復が終わる前の昔の話。
一昨日は撮影禁止だと言っているのに、
表示もされているのに、
スペイン語を話す若い二人の個人客がスマホで写真を撮り、監視委員からも、そこにたまたま居合わせたガイドさんからも、大声で怒鳴られていました。当然です!!!
この作品は本当に繊細で、湿度の高さや光などが作品を痛めてしまうからなのです。
いわゆるこの絵の天敵です。
現在、人数制限のため、1回に中へ入れるのは25名から30名に増えました。
昔は50名だって100名だって入れましたが、湿度を一定に保つために、制限されているのです。もし雨が降っていて、傘を中に持ち込まない、または袋に入れて持ち込んだとしても、大勢の人の服(コートなど)が湿っていたら湿度が一気に上がってしまいます。
さすがに服を脱げとも言えません。
私は仕事がらみで、定期的にこの作品を見てきましたが、最初に見たものと、昨日見たものは完全に別物です。
だって、すすなどの汚れを取って下から出てきた色は、前はもっと濃かったんですもの。
キリストの服だけを見ても、昔は鮮やかな青と赤。
現在はぼやっとした感じです。
今回の修復師(1999年終了)は最先端の技術で、以前の修復師たちがこのダヴィンチの絵に加筆していたことを発見しました。
色も濃かったのは、ダヴィンチの描いた色じゃなかった〜。偽物〜?
それに、向かって左から4番目の大ヤコブも、以前は口をつむっていたのに、現在は
ぽわっと開いている。
これも加筆された部分を取り除いたらそうなったのです。
「汝のうちの一人我を売らん。」
とキリストが言った瞬間にこんな無表情の人がいるわけがない。
驚きのあまり口が開いて当然です。
でも、時の敬虔な修道院長は聖人でもあるフィリッポが、このようなだらしのない口をしていたことを許さなかったのでしょうか??
ちなみに写真は晩餐のある部屋を出てすぐのところに大きな写真として飾られていて、この写真に関しては撮影可能です。
1999年以前に見られた方も、修復後をご覧になっていないのなら是非、また見に来てください。
本当に、ダヴィンチが聖書をよく読んで、この絵を描いたんだな〜とわかります。
ユダが銀貨30枚入った袋を持っているのは他にもあるので、それは置いておいて、
キリストに指1本立てているのが、なぜトーマスなのか?
ナイフを持っているピエトロのシンボルは天国の鍵なのに、なぜここではナイフなのか?
左から2番目の小ヤコブがなぜピエトロの肩を叩いているのか?
一枚の絵から、多くのことを語ってくれている作品で、15分の制限時間内では短すぎるかもしれませんが、一人でも多くの方に見ていただくには仕方のないことなのかもしれません。
ミラノ万博のシンボルにもなっているレオナルド。
是非万博とともに最後の晩餐も御覧ください。
私はこの絵が本当に本当に大好きです。

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コメント

レオナルド ダ ヴィンチの『最後の晩餐』の壁画、モナリザは日本に来ましたがこちらは壁画なのでミラノに行かないと見れませんね! キリストの弟子達の驚きが彼らの身振りから伝わってきます。あと一点透視図法を使った空間表現がかっこいいですね。

投稿: Nahoko | 2015年3月12日 (木) 05:59

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